2024.9.24
Climate Week NYCの最終日、kyu Houseでは「気候アクションの未来」をテーマに、多彩なリーダーや次世代の担い手たちが集い、持続可能な社会に向けた新しいビジョンや実践的なアイデアが交わされました。日本独自のビジネス哲学から都市の変革、起業家精神まで、さまざまな切り口から未来の可能性が語られた一日をレポートします。

写真左:ENND PARTNERS CO-Founder & Principal Advisor ティム・ブラウン 写真中央:Marukome USA - President & CEO 青木秀太氏写真右:ENND PARTNERS CO-Founder & CEO 岩渕 匡敦
kyu Houseの最終日は、気候変動対策の未来像を鮮やかに描き出す内容となりました。ENND PARTNERSのティム・ブラウン氏と岩渕匡敦、そしてMarukome USA Inc.の青木秀太氏が登壇し、日本のビジネス文化が持つ教訓や、「もったいない」の精神がいかに気候変動への取り組みに活かせるかについて議論しました。過去と未来をつなぐ価値観や、無駄を省く「もったいない」の考え方が、グローバルな気候アクションに新たな視点をもたらすことが示されました。
「気候時代のリーダーシップ」は、今だけでなく未来を見据えることが重要です。
SYPartnersのジェシカ・オーキン氏とKite Insightsのソフィー・ランバン氏が進行役となり、アレクサンドル・ダ・ロシャ・レアン氏やセージ・レニアー氏といった次世代リーダーが登場。彼らは持続可能な社会に向けたビジョンや、若い世代が変革の主役となる意義について語りました。
また、気候問題に加えて、都市の役割にも注目が集まりました。Third DerivativeおよびRMIのラシャド・ナナバッティ氏は、「都市が正しく設計されれば、地球にとって大きなプラスになる」と強調し、Gehlのブレイン・マーケル氏は、上海やシドニー、インディアナ州カーメルなどでの事例を挙げ、気候に配慮した都市生活の価値を伝える新たな言語の必要性を提起しました。
また、ユキ・ヌマタ氏が司会を務めたパネルディスカッションでは、マジョラ・カーター氏、フェリペ・ラミレス・ブイトラゴ氏、ロビン・チェイス氏らが登壇し、コミュニティやイノベーション、公平性の重要性について活発な意見交換が行われました。
Gehlによる別のセッションでは、都市に自然や生物多様性を取り入れることで生産性や創造性、ウェルビーイングが向上する可能性が探られました。ジェフ・リソム氏の進行で、都市生態学者のロビン・グロッシンガー氏、マイケン・カルハーヴェ氏、都市養蜂企業Alvéoleのクリステン・リドバーグ氏、そしてマーケル氏が、実践例を交えながら議論しました。
LinkedInとKite Insightsが共催したディベート「気候アクションは雇用を生み出すか?」も白熱。ドーン・リペルト氏、パトリック・フリン氏、デビッド・カーリン氏、アジャイタ・S氏、クワラネ・フェリックス氏、カテリーナ・サルファッティ氏が、起業家精神やグローバルな視点から論じ、審査員たちを唸らせました。最終的には「反対」チームが勝利しましたが、議論自体が参加者全員にとって大きな学びとなりました。
締めくくりは、World Resources InstituteとThe Green Belt Movementによるアフリカの起業家精神に焦点を当てたセッションです。Endeavor Kenyaのマリアンヌ・オチョラ氏は「起業家は単なる“いい話”ではなく、スケールアップの主役だ」と力強く訴え、参加者に新たな挑戦を促しました。
Climate Week NYCのkyu Houseには数多くの素晴らしいゲストが集まり、刺激的なアイデアが次々と生まれました。次回のkyu Houseで再びお会いできることを楽しみにしています。